開催:2009年10月23日
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実施予定プログラム
 
基調講演(10:50〜12:00)
『高齢社会に於けるアクティブシニアの新しい生き方』
−シニアならではの新しい文化を創り、社会の主役に−
                                       坂本正氏(熊本学園大学学長
 我が国の高齢化は急速に進み、2055年には実に総人口の41%が65歳以上になると見込まれています。シニアが数の上でもメジャーとなる時代、まさにシニアがこれからの社会を変えていく、と言っても過言ではありません。「活老なくして繁栄なし」と言われております通り、高齢者が主役になって社会で活躍することがますます重要となって参ります。
 そうした中、多くのシニアがそれぞれの地域で「シニアネット」に集い、得意のITを駆使しながら元気に、楽しみながら、IT講習などをはじめとするボランティア活動等に邁進し、豊かで充実したシニアライフを目指しております。
まさに、自ら自立し、社会を支える側に立とうと意欲的な活動を展開しております。
 今や、シニアネットはシニアの生きがいづくり、地域の振興にと重要な役割を果たしており、シニアにとって大変有意義な組織となってきております。シニアが地域の主役となって活動する大きな場であり、シニアの新しい文化として今後の普及拡大が急務であります。
 そこで、一段と進む高齢社会にあって、世界同時不況の嵐が吹き荒れる厳しい時代にある中、シニアが今後どう生きるべきか、そしてシニアが行う市民活動の意義等について、経済学者であるとともに、かかるシニアネット等シニアの市民活動・ボランティ活動に造詣の深い学識経験者より、示唆に富んだ提言をして頂きます。

パネルディスカッション(13:00〜15:10)
『シニアネットはシニアの生きがい、新しい時代のシニアネットの魅力的な姿とは』
 (コーディネーター)
  吉田敦也氏(徳島大学大学院教授/徳島大学地域創生センター長)
 (パネリスト)(五十音順)
  今津一躬氏(NPO法人シニアネット久留米理事長)
  田鍋晴久氏(NPO法人シニアネット北九州理事長)
  中村俊二氏(宇治市総務部次長/NPO法人まちづくりねっと・うじ)
  林恵美子氏(メロウ倶楽部)
  堀池喜一郎氏(NPO法人シニアSOHO普及サロン・三鷹元代表理事)
 我が国にシニアネットが誕生して以来、10年余が過ぎ、この間多くのシニアネットが全国に誕生し、各地でシニアの情報リテラシー向上を通してその活性化や地域の情報化促進等有意義な活動を展開し、大きな成果を収めてきております。当協会のアンケートにおいても、シニアネットは今では“生き甲斐”として生活の中に定着してきており“元気に生きる源”になってきております。高齢社会はシニアが主役と言われる中、「シニアネット」の活動はますます重要になって参ります。
 また、シニアの仲間入りを間近に控えた“団塊の世代”の新たな地域デビューが期待され、男女共同参画が謳われているなか、シニアネットの世界は、どちらかといえば“男社会”といわれておりますが、これからはこうした団塊の世代や女性の方々の積極的な参加も重要になって参ります。
 新しい局面を迎えようとしております今日、新しい時代におけるシニアネットのあり方について議論することは、少子高齢化と高度情報化がますます進む中、シニアのこれからの生き方を考える上で極めて重要なことと思います。
 そこで、各地で活躍中のシニアネットの代表者にお集まりいただき、これまでの経緯を振り返る中、シニアがいきいきとシニアライフを送るため、これからのシニアネットはどうあるべきか、どう進化すべきか、について参加者全員で大いに考えて参りたいと思います。

ケーススタディ15:20〜18:00)
「シニアネットがシニアを変える、地域を変える」
                                ●司会:花田昌宣氏(熊本学園大学教授)
                ●コメンテーター:江口満氏(熊本県健康福祉部高齢者支援総室長)
 シニアネットは、シニアの想いを実現する場として、様々な形で活動を展開し大きな成果を挙げてきている中、まさにシニアの生きがいとなって定着してきております。
 団塊の世代がシニアの仲間入りを間近いに控えるなど、また一段と高齢化が加速する新しい節目を迎えようとしているこの時、シニアネットの更なる普及、発展が急務であります。
 そこで、全国からお招きしたシニアネットの代表の方より、豊富な事例を交えて活動状況をお話頂く中、シニアや地域にとってシニアネット活動がいかに重要であるかを皆で考え、多くのシニアがシニアネットに参画するきっかけとなる等、今後の普及や発展の礎になればと思います。
            【テーマ1】「シニアネットはシニアの生きがい、自己実現の場」
                        課題提供者山口隆信氏(熊本シニアネット天草支部長)
 高齢社会において、シニアが地域でこそ最大の社会的資源であると言われておりますが、とりわけシニアネットは、その活動実績等からシニアの生きがいとなってきており、シニアの良き拠り所、資源の源泉として大きく期待されております。多くのシニアの方々は、これまで培ってこられた豊富な経験や見識等をもとに“自己実現”を果たし、シニアライフを豊かで実りあるものにしたいと切望されております。
 女性も男性も、そしてこれからシニア世代になる団塊の世代も、多くの方々がシニアネットに参加し、生き生きと活動でき、シニア一人一人の持ち味をいかんなく発揮できる魅力あるシニアネット像を皆で考え、実現させていくことは大変意義深いことと思います。
 そこで、九州は熊本県で13の支部、20カ所のサロンに1,300名を超える会員が集い、生き生きと活発に活動している「熊本シニアネット」の活動状況を皆で学び合い、自己実現の場として、シニアの生きがいとして、シニアが参加したくなる魅力ありシニアネットとはどのようなものか、これからの姿について皆で考えて行きたいと思います。

            【テーマ2】「社会貢献はシニアネットの使命、行政との協働を促進」
                    課題提供者二羽英明氏(NPO法人シニアネットクラブ理事長)
 多くのシニアネットは自ら持てる力をシニアのために、地域のために何かお役に立ちたいと熱い想いを抱き、活動を展開されております。シニアネットがシニア向けのIT講習等、その活動を通して社会に貢献しようとするとき、関係自治体や企業等と協働(コラボレ−ション)して事業を展開することは極めて重要であります。一方、少子高齢化と高度情報化が同時進行する社会にあって、自治体にとっても、高齢者の生きがいづくりや生涯学習はもとより電子自治体や地域の情報化促進等地域振興諸政策を進める上で、シニアネットやシニアの豊富な経験や優れたノウハウを活用することは重要な要素となってきており、これまでも大きな実績を挙げてきております。今や、両者の協働(コラボレーション)は必須と言っても過言ではありません。
 そこで東京の西、日野市を中心に行政との協働事業を積極的に展開し、地域社会に貢献している「NPO法人シニアネットクラブ」の活動を通して、今後、“世のため人のため”、行政とのコラボレーションを一層促進するために、どうすればいいか、参加者全員で考えて参ります。


シニアネット交流広場10:30〜18:00)
 全国各地で活躍しているシニアネットの活動状況を展示しあい、参加者同士フェース・ツー・フェースで意見交換し相互交流を深めていただく場と致します。また、協力企業のお役立ちコーナーも設けております。これまで多くの参加者から大変ご好評を頂いており、皆様の今後の活動に必ずお役に立つものと確信いたしております。自治体や企業の方も是非、お立ち寄り下さい。
 なお、全国のシニアネット諸団体におかれましては、積極的な出展をお願いいたしたく、皆様のご応募をお待ちいたしております。


昨年の会場の様子です