開催:2009年10月23日
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プログラム

10月23日(金) くまもと県民交流会館パレア 10階パレアホール
09:30〜10:30 受付  
10:30〜10:50





開会
オープニングセッション





・主催者挨拶
 岡部 武尚(財団法人ニューメディア開発協会 理事長
・来賓挨拶
 橘高 公久 氏(九州経済産業局長)(予定)
 蒲島 郁夫 氏(熊本県知事)(予定)
 幸山 政史 氏(熊本市長)(予定)
10:50〜12:00

基調講演

『高齢社会に於けるアクティブシニアの新しい生き方』
−シニアならではの新しい文化を創り、社会の主役に−
 坂本 正氏(熊本学園大学 学長)
10:30〜18:00
12:00〜13:00
シニアネット交流広場
昼食
シニアネットの成果展示による相互交流の場
13:00〜15:10













パネルディスカッション













『シニアネットはシニアの生きがい、
   新しい時代のシニアネットの魅力的な姿とは』
 ●コーディネーター
   吉田 敦也 氏(徳島大学 大学院 教授/
             徳島大学 地域創生センター長)
 ●パネリスト(五十音順)
   今津 一躬 氏(NPO法人 シニアネット久留米理事長)
   田鍋 晴久 氏(NPO法人 シニアネット北九州理事長)
   中村 俊二 氏
    (宇治市総務部次長/NPO法人まちづくりねっと・うじ)
   林 恵美子 氏(メロウ倶楽部)
   堀池 喜一郎 氏
    (NPO法人シニアSOHO普及サロン・三鷹 元代表理事)

15:10〜15:20 休憩
15:20〜18:00















ケーススタディ















「シニアネットがシニアを変える、地域を変える」
●司会
  花田 昌宣 氏(熊本学園大学 教授)
●コメンテーター
  江口 満 氏(熊本県健康福祉部高齢者支援総室長)

 【テーマ1】「シニアネットはシニアの生きがい、自己実現の場」
  課題提供者 山口 隆信 氏
              (熊本シニアネット天草支部長)
 【テーマ2】「社会貢献はシニアネットの使命、
                    行政との協働を促進」
  課題提供者 二羽 英明 氏
              (NPO法人 シニアネットクラブ理事長)
 【テーマ3】「無から有へ、熱い想いを形にする
                 シニアネットの新たな立ち上げ」
  課題提供者 高橋 克司 氏
              (NPO法人 とかちシニアネット 理事長)
18:00〜18:10
クロージングセッション
閉会
総括 中島 敬也 氏(熊本シニアネット代表)
10月23日(金) メルパルクKUMAMOTO
18:30〜20:00 懇親会  

実施予定プログラム

基調講演    10:50〜12:00

 「高齢社会に於けるアクティブシニアの新しい生き方」
−シニアならではの新しい文化を創り、社会の主役に−

坂本正氏   熊本学園大学学長

 21世紀は環境の世紀です。そして今100年に一度の大不況と世界的な金融危機の中で、日本は高齢社会の先進国です。
 シニア世代は新しい時代と課題に直面しています。
 福祉社会を担う新しい働き手としての課題。
 熟練の技能を伝承し、必要とする地域、世界での技能の発揮。
 地域社会で崩れつつある伝統を新しい地域づくりとして再生させること。
 地域に必要な暮らしのための買い物や病院に行くための公共交通手段の確保。
 若い人達と連繋して共に創りあげる地域づくり、等々。
 今シニア世代に求められている役割は山のようにあります。
 しかし、こうした課題への取り組みは肩ひじをはって強い心構えで立ち向かうという性格のものではありません。
 自分の得意なものを活用し、知恵を出し合うネットワークをつくり、日々の生活を楽しむ余裕の中で
現実に生かされてくるものです。このアクティブシニアが新しい価値を創造することを期待します。



パネルディスカッション   13:00〜15:10

「シニアネットはシニアの生きがい、新しい時代のシニアネットの魅力的な姿とは」

【コーディネーター】
   吉田 敦也 氏(徳島大学 大学院 教授/
             徳島大学 地域創生センター長)

【パネリスト】 (五十音順)
   今津 一躬 氏  (NPO法人 シニアネット久留米理事長)
   田鍋 晴久 氏  (NPO法人 シニアネット北九州理事長)
   中村 俊二 氏  (宇治市総務部次長/NPO法人まちづくりねっと・うじ)
   林 恵美子 氏  (メロウ倶楽部)
   堀池 喜一郎 氏(NPO法人シニアSOHO普及サロン・三鷹 元代表理事)

 我が国の高齢化は急速に進み、2055年には実に総人口の41%が65歳以上になると見込まれています。シニアが数の上でもメジャーとなる時代、まさにシニアがこれからの社会を変えていく、と言っても過言ではありません。
「活老なくして繁栄なし」と言われております通り、高齢者が主役になって社会で活躍することがますます重要となって参ります。
 そうした中、多くのシニアがそれぞれの地域で「シニアネット」に集い、得意のITを駆使しながら元気に、楽しみながら、IT講習などをはじめとするボランティア活動等に邁進し、豊かで充実したシニアライフを目指しております。まさに、自ら自立し、社会を支える側に立とうと意欲的な活動を展開しております。
 今や、シニアネットはシニアの生きがいづくり、地域の振興にと重要な役割を果たしており、シニアにとって大変有意義な組織となってきております。シニアが地域の主役となって活動する大きな場であり、シニアの新しい文化として今後の普及拡大が急務であります。
 そこで、一段と進む高齢社会、世界同時不況等激動の時代にある中、シニアが今後どう生きるべきか、シニアネット等シニアが行う市民活動の意義等について触れていただきながら、経済学者であるとともに、シニアネット活動・ボランティア活動にも造詣の深い学識経験者より、示唆に富んだ提言をして頂きます。



ケーススタディ   15:20〜18:00

「シニアネットがシニアを変える、地域を変える」

【司会】
花田 昌宣 氏(熊本学園大学 教授)

【コメンテーター】
  江口 満 氏(熊本県健康福祉部高齢者支援総室長)

 シニアネットは、シニアの想いを実現する場として、様々な形で活動を展開し大きな成果を挙げてきており、まさにシニアの生きがいとなって生活の中に定着してきております。
 団塊の世代がシニアの仲間入りを間近いに控えるなど、また一段と高齢化が加速する新しい節目を迎えようとしているこの時、シニアネットの更なる普及、発展が急務であります。
 そこで、全国からお招きしたシニアネットの代表の方より、豊富な事例を交えて活動状況をお話頂く中、シニアや地域にとってシニアネット活動がいかに重要であるかを皆で考え、多くのシニアがシニアネットに参画するきっかけとなる等、今後の普及や発展の礎になればと思っております。



 【テーマ1】「シニアネットはシニアの生きがい、自己実現の場」
  課題提供者 山口 隆信 氏  (熊本シニアネット天草支部長)

 定年後は温暖な地でスローライフを楽しもうと考え、自然が豊かな天草の海辺に住居を建て移住した。新聞で熊本シニアネットの存在を知り入会した。シニアネット主催の研修会や講演会で仲間と一緒に学びながら、PC基礎講習の講師を務められる知識と技法を習得する。
 地域でPCの普及と仲間づくりをするため、天草に熊本シニアネット最初のサロン(支部)を設立する。政府が推奨したIT普及講習の時期とも重なりサロンへの参加者が増大した。現在7ケ所にサロンを設立して運営している。
 サロンは、地域の高齢者に対してPCを普及させると共に、情報生活アドバイザーに活動する場を提供している。
地域には、PCに全く興味を示さない高齢者の方が大多数である、この人達のために何らかのネットワークが必要と感じ、天草さわやか大学を設立する。
 現在180名が集う大きな友達づくり、生きがいづくり、健康づくりの場となっている。
 行政に一切頼らない、完全自主運営のノ−ハウを学びに、県の内外から訪れる人が増えています。
 この歳になって、目的を持って毎日出掛ける場があるのは、幸せな事であり、生きがいでもあります。


 【テーマ2】「社会貢献はシニアネットの使命、行政との協働を促進」
  課題提供者 二羽 英明 氏  (NPO法人 シニアネットクラブ理事長)

 当シニアネットクラブは、2000年、森首相のIT啓蒙施策直後から主として高齢者を対象にパソコンを主体にした社会貢献活動を開始しました。急速に進化するIT社会に、高齢者が戸惑いなく順応出来、楽しいシニアライフを過ごせるようコミュニティー作りとその場を提供する目的です。したがって一般のパソコン教室のように卒業はありません。東京西部の日野市に本部を置き、八王子市、多摩市の3市に各1教室を持ち、スタッフは総勢70名で3教室合計700名の高齢者と充実したシニアライフを楽しんでいます。受講者の生涯学習への多様な希望パターンがありますので、内容によっては行政あるいは企業とも協働して事業を展開することが重要であります。現在は行政主催のパソコン講座に経験を積んだ講師を派遣し、また特定講座を自分達の教室で引受ける等して協働事業を行っています。行政も諸施策を進めておる中で介護保険利用者等に対しては動向をある程度把握出来ても、その他の高齢者の状況を常に把握することはなかなか難しいように思えます。しかしながら当クラブはコラボレーションに基づいて豊富な経験や優れたノウハウを活用し、当コミュニティーの高齢者の状況を把握することが出来るので、これらの情報を行政に提供する事が出来、結果社会貢献に寄与出来と考えています。今回、前半は当クラブの活動事例と成果についてお話し、後半は行政との協働事例について報告致します。その後皆さまからご意見・ご教示を賜れば幸いです。

 【テーマ3】「無から有へ、熱い想いを形にするシニアネットの新たな立ち上げ」
  課題提供者 高橋 克司 氏  (NPO法人 とかちシニアネット 理事長)

 定年を翌年にした平成12年、パソコン・インターネットが一層普及して行く中で、パソコンはシニアにとって最大の道具なるのではないかと漠然と考えていました。
 そんな折、インターネットでメロウ構想、シニア情報生活アドバイザーの事を知り、そして、札幌市で養成講座が開催される事を知り、受講して資格を取りました。
これが刺激になり、社会に貢献することの充実感は、第二の人生には大事なことだと意思を固めて、それまでに培った人脈・友人、行政、IT業界の方と情報交換する中で、地元の新聞社が関心を持ってくれた事が、励みになり、立ち上げに至りました。
 今、9年になり、会員からはITに触れる事で生活に張りが出来き、そして、友人が増えて、とにかく楽しいと喜ばれています。また、パソコンの普及活動を通じて、多くの市民から喜ばれている姿を拝見し、ユビキタス社会の中で、シニアがパソコン・インターネットを活用して、生き生きと人生を歩む為に、シニアネットの役割は今後ますます大きくなると感じています。